発熱

発熱とは

発熱とは様々な要因により体温調節中枢に異常が生じ、体温が平熱時より高い状態となってしまうことを言います。
感染症法では37.5度以上を発熱、38.0度以上を高熱と設定されていますが、
平熱時が高い方もいらっしゃったりしますので、平熱時と比べてどれくらい高いかどうかが大切となります。

発熱でクリニックに受診される方は多くいらっしゃいますが、その多くは細菌感染・ウイルス感染による発熱が多いです。
また一部では、他の病気が原因で発熱が発症していることもあります。
そのため、なぜ発熱が生じているのかを原因を明確にする必要があります。
ただの発熱だからと軽視をするのではなく、発熱が生じている際はお早めに当院までご相談してください。

以下のような項目に該当する方はご相談ください

・急に発熱がでた
・発熱と共に身体の節々に痛みを感じる
・発熱が数日間続き身体がふらつく
・身体が怠く、頭がぼーっとする
・抗癌剤や免疫抑制剤(ステロイドなど)のお薬を使用している

上記のような項目に該当される方は風邪・発熱症状に該当されるため、お近くのクリニックで受診するようにしてください。
当院では発熱症状の診察・治療にも力を入れていますので、些細なことでも構いません。
発熱でお困りの方はお気軽にご相談してください。

発熱が生じる原因とは？


発熱を引き起こす要因としてよくあるのが、細菌感染・ウイルス感染となります。
細菌やウイルスに感染してしまうと、サイトカインと呼ばれる発熱物質が白血球から産出されるようになります。
このサイトカイン脳の視床下部にある体温調節中枢へ運ばれ、体温が上昇してしまいます。

体温が上昇していくと細菌やウイルスが人の体内で増殖する速度（繁殖力）が低下しますので、細菌やウイルスの繁殖力が低下します。
発熱だけをみると悪い印象を持たれる方もいらっしゃいますが、発熱はご自身の身体を守るための防御反応のひとつとなります。

また、感染症以外にも、膠原病やリウマチなどをはじめとする自己免疫性疾患、悪性新生物（がん）、医薬品による副作用などによってでも発熱を引き起こすことがあります。

発熱を引き起こす病気について

細菌やウイルス感染

感染症の中でも発熱を引き起こす可能性が高いのが上気道・下気道の感染症（気管支炎や細菌性肺炎など）や消化管の感染症（ノロウイルス感染やサルモネラ菌感染など）、尿路の感染症（膀胱炎や腎盂腎炎など）、皮膚の感染症（黄色ブドウ球菌感染や蜂窩織炎など）が原因として考えられます。

自己免疫性疾患

自己免疫性疾患で発熱を引き起こす病気の代表例として、膠原病、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス（SLE）の3つの病気があります。自身の細胞を体内から排除すべきであると判断して免疫系が誤って作用することで痛みや発熱を伴います。

悪性腫瘍（がん）

がんによって発熱が発症している時は感染症と同様にがん細胞を異物と捉えて自身の免疫系が攻撃することで発熱が生じます。また、がん細胞自体から熱を出していることもありますが、それらを明確に区別することは難しいです。

発熱の診断

発熱が生じている際はまず初めに、発熱以外に別の症状がみられていないかを確認し、
発熱が生じている原因を予測して各種検査を行います。
発熱がみられる際は体内で炎症が生じていることが多いので、血液検査で炎症の有無を確かめることがあります。
インフルエンザが流行している時期ではインフルエンザの検査を行います。

発熱だけではなく、咳や痰も生じている場合は胸のレントゲン撮影を行いいます。
また、腹痛症状がみられる場合は腹部超音波（エコー検査）を行います。

発熱時の治療法

発熱は体を感染症から守る上で有益な生体反応でもあります。
そのため、発熱が生じた際は必ず治療すべきかどうかは議論の分かれるところでもあります。
ただ、38度以上の高熱時では身体的に辛く、熱を下げるためのお薬を処方することが多いです

お薬を処方する際は発熱を引き起こしている原因を特定し、その原因に応じた最適なお薬を処方しています。
例えばウイルス感染が原因となっている場合は抗菌薬、がんが原因となっている場合は抗がん剤といったように発熱が発症している原因にあわせて適切な医薬品を処方します。

発熱時は脱水症状を伴っていることも多いので、こまめな水分摂取が大切です。
脱水症状が深刻な場合には点滴による補液を行うこともあります。特に高齢者では脱水症状が発症しやすいです。
少量ずつでも構いませんので経口補水液やスポーツドリンクなどをこまめに摂取するようにしてください。

大阪駅近辺で発熱のことでお困りの方はお気軽にご相談ください！

大阪内科クリニックでは発熱の治療にも力を入れています。
発熱は誰しもが経験をしたことのある、よくある症状かと思いますが、発熱を引き起こす原因としては非常に多岐に渡ります。
感染症が原因だと思っていても、実は他の疾患が原因で発熱が発症していることもあります。

『ただの発熱だから大丈夫！』と思い込むことは危険なときもあります。
発熱時に薬局で市販の解熱薬を購入しても治らない際は、市販薬を飲み続けていると逆に症状を悪化させてしまうこともあります。
大阪で発熱のことでお困りの方は当院までご相談してください。